この記事のざっくり解説:
- XMで扱うダウ平均CFDはUS30
- XMはUS30レバ100倍で取引可能
- 現物US30Cash、先物US30の違い
- XMでUS30を取引する方法
- lot数の間違いは口座崩壊の可能性
XMでは為替以外にも日経225やダウ30のCFDをレバレッジ100倍と狭いスプレッドで取引できる環境が整っています。
世界で最も注目されるダウ30(ダウ工業株30種)を非常に狭いスプレッドで取引できます。
この記事ではXMが提供するダウ30CFDの説明と、その具体的な方法、さらには注意点について解説しています。
ちなみに日経225CFDについてはコチラの記事で。
XM提供ダウ平均CFD(+米株CFD)
ダウ30を始めとした米国株価指数CFDはFXと比べてレバレッジや取引時間が異なります。
また現物と先物の2種類がありますので注意しましょう。
ダウ30とは
ダウ30とはダウ工業株30種の略称であり、ダウ平均、ニューヨーク平均株価とも呼ばれています。
日経平均と同じく米国の代表的な30社の株価の平均で構成されており、Apple、Disney、マクドナルド、コカコーラ、ウォルマート、ゴールドマン・サックスといった日本でも超有名な大企業の株価で構成されています。
ずっと同じ企業ではなくその時代において躍進する企業に組み替えていく仕組み上、世界経済の崩壊でもなければ理論上ずっと上がり続ける指数でもあります。
最近は積立投資の資産運用では必ずと言っていいほど米国株は入れられており、日本に住んでいても身近になっている株価指数ですね。
XMで扱う米国株価指数のシンボル
XMは海外業者のため日本語名のダウ30という銘柄名ではなく、『US30』という名前の銘柄で提供しています。
他にもXMでは米国における新興株式市場であるNASDAQの100銘柄で構成されるナスダック100、米国株全体の500銘柄で構成されるS&P500も取り扱っています。
また他の米国株指数のシンボルは以下のとおりです。
- ナスダック100: US100
- ダウ30:US30
- S&P500:US500
米国の100銘柄で構成されるからナスダック100は『US100』
30銘柄で構成されるからダウ30は『US30』
500銘柄で構成されるからS&P500は『US500』
名付けは単純ですね。
US30のロットと利益計算
ダウ30CFDの1lotの取引金額はおよそ2万USD、日本円換算だと200万円を超える金額になります。
日経225CFDは1lotで2万円ですので100倍以上の差があるので注意しましょう。
まずは1lotでどれくらいの利益が出るのか、利益算出を覚えておきましょう
日経225CFD(JP225)
- 1lotで100円取ると、100円の利益
- 100lotで100円取ると、10000円の利益
ダウ30CFD(US30)
- 1lotで100ドル取ると、100ドルの利益(約11000円)
- 100lotで100ドル取ると、10000ドルの利益(約110万円)
日経225CFDとダウ30CFDは100倍の差があるので、『JP225の100lot』と『US30の1lot』はほぼ同額である、と覚えたほうが早いですね。
US30の1ロット必要証拠金の計算
XMでは口座ごとに1~888倍のレバレッジ設定ができますがCFDは銘柄ごとに個別のレバレッジが設定されています。
そのため必要証拠金はFXとは別の計算になります。
ダウ30(US30)の証拠金率は1.0%
これはレバレッジ100倍です
具体的な証拠金を例をとって計算してみましょう。
実際のCFDの必要証拠金は『ロット数』×『コントラクトサイズ』×『オープン価格』×『証拠金率』という計算式で求められます。
各用語の解説や、コントラクトサイズや必要証拠金をどこで参照するかはコチラの記事で解説しています。
注文画面にて『ロット数』『オープン価格(約定価格)』を取得
XM公式株価指数CFDページにてUS30Cashの証拠金率を取得。
情報を再確認して計算します。
『1』×『1』×『26014USD』×『1%』=260.14USD
円換算する:(ドル円=110円)
260.14×110=28615円
このように算出できました。
US30を1ロット取引するには約3万円の証拠金が必要になります。
US30の取引時間
FXの場合は土日を除く24時間取引可能ですが、CFDの場合は取引時間が予め決められています。
早朝などは短期間にせよ取引不可能な時間帯があることを覚えておきましょう。
CFD銘柄 | 冬時間(標準+7) | 夏時間(標準+6) |
日経225 (JP225) | 平日 08:05-06:15, 06:30-06:55 メンテ 06:15-06:30, 06:55-08:05 | 平日 07:05-05:15, 05:30-05:55 メンテ 05:15-05:30, 05:55-07:05 |
ダウ (US30) | ||
原油 (OIL) | 平日 08:05-06:55 金曜 08:05-06:10 メンテ 06:55-08:05 | 平日 07:05-05:55 金曜 07:05-05:10 メンテ 05:55-07:05 |
US30には現物と先物がある
XMでトレードできるダウ30CFDは1つだけではありません。
『US30Cash』と『US30-隔月』の2種類があります。
『US30Cash』は現物CFD、『US30-隔月』は先物CFDで取引期限がUS30の後に表記されています。シンボル名は次のとおりです。
- 現物CFD : US30Cash
(CFD Cash) - 先物CFD : US30-SEP19
(CFD Future)
Cashとは『現物』の意味であり、『-SEP19』とは隔月を意味しています。
US30の現物と先物の違い
現物CFDである『US30Cash』と先物CFDである『US30-隔月』は一見同じような商品に見えますが、次のような違いがあります。
- 現物US30Cashは取引期限がない、
先物US30は期限がある - 現物US30Cashはスプレッドが狭い、
先物US30はスプレッドが広い - 現物US30Cashは配当金が貰える
※買いポジションのみ
先物US30は配当金はもらえない - 現物US30Cashはマイナススワップ
先物US30はスワップはない
ここでは先物と現物については軽く触れていますが、現物と先物の違いについてはコチラの記事で詳しく解説しています。
US30現物、先物の取引注意点
現物と先物の違いを示しましたが、特段注意するポイントは2つです。
- 現物CFDのUS30Cashは持ち越すとマイナススワップが付く
- 先物CFDのUS30は取引期限がある
現物CFDというのは買いでも売りでもスワップがマイナスになってしまうので持ち越しには向いていません。
先物CFDは3ヶ月間という期限が定められており、期限の最終日『満期』になると自動的にポジションは強制決済されてしまいます。
取引期限はXM公式サイトのCFD銘柄:株価指数ページ中段のタブ『カレンダー』に記載されています。
主にDEC(12月)、MAR(3月)、JUN(6月)、SEP(9月)が区切りとなっていますね。
XMでUS30をトレードする方法
MT4/MT5を利用してトレードする方法を紹介します
US30をMT4に表示させる
MT4/MT5をインストール直後には『US30Cash』や『US30-隔月』は気配値表示に表示されていません。
そのため取引しやすいよう気配値表示に追加します。
US30を追加する方法(MT4):
- どこでもよいので気配値を右クリック
- メニュー『通貨ペア』を選択
- 一覧表示される中から銘柄を選択
- 現物『US30Cash』は「CFD Cash」
- 先物『US30-隔月』は「CFD Future」
①気配値表示のどこでもよいので右クリックします。
②表示されるメニューの中から『通貨ペア』項目をクリックします。
③通貨ペアリストが表示されます。
この一覧の中で現物は「CFD Cash」に、先物は「CFD Future」にあります。
現物CFD『US30Cash』をダブルクリック。もしくは選択して右メニューの表示をクリックする。
先物『US30-隔月』をダブルクリック。もしくは選択して右メニューの表示をクリックする。
US30をMT5に表示させる
MT5の場合もやり方は同じですが項目名が微妙に違います。
US30を追加する方法(MT5):
- どこでもよいので気配値を右クリック
- メニューから『銘柄』を選択します。
- 一覧表示される中から銘柄を選択/『表示』をクリック
- 現物『US30Cash』は「CFD > Cash indices」
- 先物『US30-隔月』は「CFD > Futures > indices」
①気配値を右クリックするのは一緒です。
②MT4の場合は「通貨ペア」でしたが、MT5の場合は『銘柄』をクリックします。
③通貨ペアリストと同じ銘柄ウィンドウが出ます。
ここで現物CFDは『CFDs > Cash indices』のリストにあります。
先物は『CFD > Futures > indices』のリストにあります。
特に先物は3ヶ月ごとに表示し直さなければいけないのでやり方を覚えておいたほうがいいですね。
US30をトレードする
表示させたUS30Cash,US30を右クリックすると『新規注文』ができるようになります。
『新規注文』をクリックすると「オーダー画面」になります。
各項目:
- カウントダウン(成行)か、指値注文を選べます
- ロット数です。US30は1lot以上が標準になります
- ストップ注文です。ex:24500
- 利益確定注文です。ex:28500
- 買い、売り、どちらかをクリックで成行注文が執行されます。
紫色でくくったのはUS30のコントラクトサイズです。
注文さえ通ればあとはFXと同じです。ポジションを保有したら成行決済するなり、利益確定かストップロスのどちらかが執行されるまで保有するなどで対応します。
US30取引の注意点
JP225を取引している際にロット数に注意が必要です
絶対に確認し、覚えておきましょう!
現物のマイナススワップに注意
現物CFDである『US30Cash』は翌日に持ち越すとマイナススワップが付与されます。買いでも売りでも同様です。
そのためデイトレなどの短期売買に利用したほうが良いですね。
もしスイングトレードをするのであれば満期の期日に注意しつつ先物CFD『US30-隔月』の方を取引したほうがいいでしょう。
JP225取引しているとロット間違いしやすい
US30の1lotの取引金額は約300万円となるため、1lotでも十分な取引金額となります。
『ロット数』×『コントラクトサイズ』×『オープン価格』=取引金額
『1』×『1』×『26014USD』=26014USD
円換算する:(ドル円=110円)
26014×110=286万1540円
これに対してJP225の取引金額はわずか2万円となります。
『ロット数』×『コントラクトサイズ』×『オープン価格』=取引金額
『1』×『1』×『20560JPY』=20560JPY
JP225で現実的な利益をあげようとするのであれば『100lot』『500lot』の取引が自然になってくるでしょう。
この1lotの取引金額の違いをきちんと理解していないと日経225を100lot取引している癖が抜けずにダウを100lot取引してしまう間違いを引き起こしてしまいます。
ダウ100lotとは3億円近いの金額です。
XMのハイレバレッジでは少額の証拠金でポジションが立ってしまうのです。
なぜ1lotの金額がこれほどまで違うのか
日経225のJP225Cashとダウ平均のUS30Cashという取引されやすい2銘柄。
この2つはそれぞれ単位が「円」と「ドル」と違っています。
円は他の通貨よりも単位の価値が小さいです。
1円と1ドルでは100倍近い差になります。これが原因です。
通貨単位の価値が100倍の差になっているため、総合的な取引金額も100倍の差になっています。1円と1ドルの差がそのまま現れていますね。
株価指数の1lotについてです。
指数 | 1lotとは? | 1lot取引金額 | |
JP225Cash JP225先物 | 1lot= 日経225×1円 | 指数20000円なら 20000×1円 1lotは20000円 | |
US30Cash US30先物 | 1lot= ダウ×1ドル | 指数20000ドルなら 20000×1ドル 1lotは20000ドル 円換算:1ドル=110円 1lotは220万円 |
XMにおける『1lot』がいくらになるのか。FX、日経225、ダウ30、原油、金などの金額を知りたい方はコチラの記事で。
まとめ:ダウ30CFDは現物でデイトレを
CFDを利用することでダウ30の株価指数の動きもトレードのチャンスにすぐことができます。
特にXMはレバレッジ100倍という日本国内業者にはありえないハイレバレッジで取引することができます。
リスクオフの暴落や、トランプ発言での暴騰をハイレバレッジで上手く取れれは数万円の証拠金で数十万円の利益を狙うことができます。
反面、JP225と併用トレードしているとロット数の入れ間違いで取り返しのつかない間違いをしてしまう可能性もあります。
しっかりと取扱に慣れて100倍のハイレバ勝負に利用しましょう!
ダウ30CFDの特徴
- ダウ30CFDは世界の株価の中心
- XMならダウ30CFDがレバレッジ100倍でトレードできる
- 1lotの金額は約300万円
- ダウ30CFD「1lot」と日経225CFD「100lot」がほぼ同じ
ダウ30CFDの注意点
- 現物「US30Cash」と先物「US30-隔月」がある
- 現物はマイナススワップが付くのでスイング不向き
- 先物はスプが広く、3ヶ月の取引期限がある
- lot数の間違いによるUS30の誤発注は最大限の注意を!!!
XMの入金ボーナスも豪華です >>ボーナス情報
私が利用しているFX会社は国内FX会社ではヒロセ通商
海外FXブローカーではXMです。
XMはFXだけでなくCFDも1つの口座で幅広くトレードすることができるためメイン口座として活用しています。基本はデイ・スイング。
相場が大きく動いたり、転換点を超えたときにはハイレバレッジをかけて勝負をすることもあります。