XM MT4の操作方法ガイド
それでは、実際のトレードをしながら、MT4の操作方法を説明致します。
最初に、トレードする通貨ペアを選びましょう。年末にかけては「ドル」が強い傾向があります。そして、2ヵ月ほど前から「ユーロ」は価格調整の下落局面に入っています。そこで、「ユーロドル」=EURUSDを売ってみることにします。
MT4を開いて、ログインして下さい。
左上の「気配値表示」欄を見て下さい。
※気配値表示ウインドウ拡大画像
「GBP…」「EUR…」というように、スペース不足で途中から文字がつぶれていて、これでは何の通貨ペアか分かりませんね。
ウインドウ右のバーをドラッグして、拡大しましょう。
これでOK。なんの通貨ペアか、わかるようになりました。
(モニターの解像度によっては、最初から見えています。見えていた方には不要な操作です)
XMMT4でEURUSDをトレードしてみる。
トレードするEURUSDを探しましょう。
EURUSDは上から3つ目の行にありますね。
EURUSDの行をダブルクリックして下さい。
「オーダーの発注」ウインドウが開きます。
※オーダーの発注ウインドウ拡大画像
目先のドル高・ユーロ安を予想して、EURUSDを売ることは、先ほど述べました。
では、いったいどれだけ売れば、いいのでしょう? ⑧How much(いくら)の問題です。
FXの取引数量の 「単位」 について学んでおこう
まず、FXでの取引数量の「単位」は、日本人の場合、通常「枚」を使います。
この記事の執筆時は現在、1ドル=112.00円前後ですが、「ドル円が1円動いたときに、1万円損益が出る数量」が、1枚です。仮に、10枚、売りポジションを持っていたとして、112.00円から111.00円まで下がれば10万円の利益、112.00円から113.00円まで上がれば10万円の損失、ということです。
ちなみに各ロット数を詳しく知りたい場合はこちらの記事を参照してください。
さて、EURUSDを「何枚」売ればいいのでしょう?
ここで、これまで無数のトレーダー達が、日々のトレードを通して経験的に生み出したルールに、「2%ルール」というものがあります。これは、1回のトレードでは、自分のFX資金の2%以上の損失を出してはいけない、というルールです。実際にトレーダーにアンケートをして、このルールの有効性を尋ねたとすれば、大多数のトレーダーから同意が得られる、一種の黄金律です。
また、FX初心者が初回に口座に入金する金額は、経験的に「10万円がちょうどいい」と言われています。これもまた、日本人の所得水準に照らして、多くのトレーダーから同意の得られる数字です。仮に入金したお金のすべてがなくなってしまっても、10万円の損失が限度ということです。再度入金するか、FXは自分には向いていないと考えて金輪際手を出すのをやめるかは、いったん仕切り直して考えればいい、ということです。
上記の「金額」と「パーセント」を前提とすれば、10万円の2%ですから、1回のトレードで許容できる損失は2,000円となります。
もし、EURUSDを売ったにも関わらず、予想に反して上昇を始めてしまった場合、いつ諦めるべきなのでしょうか?為替の動きは、前回の高値を上回るか、前回の安値を下回ると、値動きが加速することが多いのです。
下図の時点で、売りエントリーをするとすれば、前回高値の候補は、2つあります。
1.18620と1.18250です。現在のレートが1.17950ですから、差額はそれぞれ0.0067と0.0030になります。下2桁をとって、それぞれ67pips(ピップス)と30pips(ピップス)という「単位」をつけます。損失許容額が2,000円、ドル円のレートが112.00ですから、67*X*112.00=2,000、30*Y*112.00=2,000の方程式を解けばよいことになります。X=0.2枚とY=0.6枚が適正枚数となります。
そうです。早めに諦める覚悟をすれば、それだけ多くの枚数を賭けることができるのです。逆に、損失の確定を後延ばしにしたいなら、枚数は絞らなければなりません。
FX投資に失敗する人のほとんどは、この簡単なルールを守れないことによります。実際にトレードをしてみればお分かりになると思いますが、損失を早めに確定するのは、とても決断力のいることです。
再び、オーダーの発注ウインドウに戻りましょう。
数量を0.06にして、【成行売り】ボタンを押して下さい。
大事な注意点として、「枚数」を10分の1にした値が、MT4上の「数量」になります。
これはMT4の仕様です。憶えて下さい。
今回は0.6枚売りたいので、NT4上の「数量」は0.06にして下さい。
1.17927で約定しました。
ここで、特定の通貨ペアの買い予約または売り予約のストック状況のことを、ポジションといいます。
XM MT4で注文して獲得したEURUSDのポジションを確認する
画面下部左端の【取引】のタブを選択すると、先ほどのポジションが表示されます。
XM MT4でポジションに逆指値を設定する
【決済逆指値】欄をダブルクリックして、早速、先ほどの前回高値1.18250を入力しておきましょう。「ここを越したら諦める」という値を、ストップ値といいます。つまり、1.18250が今回のストップ値です。
では、逆に、利益を確定するのは、どのレートがふさわしいのでしょう?
ストップまでの距離(pips数)と、利益確定までの距離(pips数)を同じにすべきだという人もいれば、ストップまでの距離の倍にするのが良い、という人もいます。いや、1.5倍がいいのだ、という人もいます。見解の分かれるところです。実は、これは、FXトレーダーごとの個人的な性格に負うところが大きいのです。
但し、ストップまでの距離よりも短くとるのはダメです。FXの世界で「コツコツドカン」と呼ばれる、負けパターンです。逆に、賞賛されるのがストップまでの距離よりもずっと遠くにとることで、「損小利大」といいます。
今回は、ストップまでの距離と同じだけ離して、1.17650に決済指値を入れておきましょう。
この「ここを越したら、利益を確定する」という値を、リミット値、または、ターゲット値と呼びます。
始めにストップ値ありきで、リミット値は従属的に決定されます。
FXで重要なのは、損失管理なのです。
これでよし!
あとは、レートがストップ値またはリミット値に到達するまで待ちましょう。少しでも含み益が乗って来ると、成行で利益を確定してしまいたくなる気持ちは分かります。でも、それでは長期的にFXで勝つことはできません。「コツコツドカン」になってしまいます。「始めチョロチョロ中パッパ、赤子泣くとも蓋とるな」がFXの大原則なのです。
XM MT4でポジションを成り行き決済する
とはいえ、重大ニュースの発表等により、速やかにポジションの解消を迫られる場合があります。
その場合は、画面下部の該当ポジションの【損益】欄をダブルクリックして、オーダーの発注ウインドウを開き、
ポジションを速攻で成行決済してしまいましょう。
以上をまとめると、FXの決済注文は、指値または逆指値によるのが鉄則ですが、やむをえず成行で行わなければならないときもある、ということです。臨機応変もまた、FXの世界で生き残るための大原則なのです。
実際の取引のフローチャート
- XM MT4での新規注文・決済注文方法ガイド (完了)
- XM MT4でのチャートの使い方 (次のステップ)
- XM MT4でのインディケーターの出し方・使い方【単純移動平均線】
- XM MT4でのインディケーターの出し方・使い方【一目均衡表】
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