XMが不正価格操作というニュースはデマなのか?

XM 新着情報

XMやハイローが不正なレートを表示してたという話

今週の日曜日にfinance-news-topicというサイトにて衝撃的なニュースが掲載されました。XMとハイロー、TitanFXなど5社が日本人向けに不正なレートを提供していたというものです。

このプロジェクトは”project HARAKIRI”と称され、まるで日本人を嘲笑うかのようなネーミングで、日本人としては馬鹿にされた気分になった方もおられたかもしれません。

不正レート操作がなされていたのは日本向けだけであり、これは日本在住のトレーダーはライト層が多く、不正をしてもバレにくいという思惑があったのかもしれません。

参考:finance-news-topic

名指しされたFX会社:

  • XM
  • ハイロー
  • TitanFX

 

ソースはWikiLeaksとのこと

ちなみに記事によるとこの情報のソースはあの機密文書などが次々暴露されるWikileaksとのことです。内部告発者が情報をリークする相手としては妥当なところかもしれません。

しかし該当記事にはそのリンクは掲載されておらず、全くといっていいほど追加の情報がありません。そもそも5社と明示しておきながら、名指しされているのはXM、ハイロー、Titanfxの3社のみ。残りの2社については触れられていません。

特に前述の3社というのは日本人トレーダーの中でも人気のFXブローカーであり、まるで狙い撃ちしているみたいです。

調べてみるとその文書は出てこない

ソースがないという話をみてGoogleで検索をかけたり、Wikileaksでその「project HARAKIRI」があるのかをちゃっと検索かけてみましたがそれらしき文書は見つからず、検索してもなんにもでてきません。

ドメインを調べても怪しさ満載

こういったサイトを調べるにはWHOIS情報を見てみると少しわかります。WHOIS情報はそのサイトのドメインの所有者が誰であるか、いつから運営されているか、などの情報がわかります。Googleで「WHOIS情報」で検索をかけると調査サイトが沢山出てきますね。

そして調べてみると、なんどこのドメインが取得されたのが2021年の1月4日、わずか数週間前です。加えて管理されているサーバーはお名前.com。GMOインターネットのサービスです。海外の情報を扱っていそうに装いながら、実際は日本から運営されていることがわかりますね。

情報が更新されていない

また数日間このサイトを監視していましたが、騒ぎがあった日から情報が更新されていないことがわかります。ちなみにFX関連以外の情報はすべて『CNN社』(https://www.cnn.co.jp/)のWEBサイトに掲載されているニュース記事と同じです。つまりは無断転載ですね。

おそらく、FXの情報だけでは不自然なので適当に見繕ったCNNのニュース記事を転載して記事数稼ぎをしたことが予想できます。

 

思い起こすのはXMの上海騒動

個人的に思い出したのが2018年の上海騒動ですね。

参考:xm-china-shanghai-office-police-raid/

2018年にXMの上海事務所に警察が乗り込んで大騒ぎになっていると報じられた事件です。XMは悪質企業だと叫ぶ人もいましたね。

しかし徐々に情報が出てくると、この乗り込んだ中国人はIBとその顧客であり、自作EAの負けをXMのスリッページのせいだと責任転嫁して賠償を求めに来たという傍若無人な行動が原因であることがわかり、XMに非がないことがわかりました。

あのときもそうでしたが、XMに対しては定期的に何者かがネガティブキャンペーンを行って評判を落とそうとする行為が見られます。

そもそも前回の上海の事例は実際に上海オフィスで騒動があったことは事実ですが、今回は不正操作なんてなんも根拠もソースもありません、ただの勝手な言いがかりですからね。

今回の騒動で誰が得をしたか?

今回の”project HARAKIRI”はソースは不明であり、情報として欠落している部分が多く、さらに掲載しているサイト自体もフェイクであるなど不信なところがあまりに多いフェイクニュースの可能性が高いですね。

こういったニュースが出てくる上で考えることは「誰が得をしたか?」ということですね。

名指しされたXM、ハイロー、Titanfxは一時的なイメージダウンが起こったことは間違いありません。一方でそれらの企業から乗り換えの動きが起こったとすれば、その先にある企業が恩恵を受けることになりますね。

日本で作成され運営されているサイトですし、日本人が仕掛けたことなのか、海外のライバルブローカーが仕掛けたのか、正確なことはわかりません。しかし、ちょっとした騒ぎになったニュースには一旦距離をおいて冷静になってから、このNEWSは「誰が」「なんのために」流したのか、を考えておきたいものですね。

 

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